志望理由書は志望理由を書きさえすればOK ( ´∀` ) …… その考え、NGです。
学校推薦型選抜/総合型選抜 の本番(10~11月)はもうすぐそこ。これらの選抜方式では、大学に提出する志望理由書の出来不出来が合否に大きく影響します。それだけに、志望理由書は入念な準備をした上で慎重に作成されるべきアイテムなのです。単なる作文に過ぎないと甘く考えていると「命取り」になります。以下に、どのような姿勢で志望理由書と向き合うべきか「鉄則」を見て行きましょう。
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鉄則その1 「アドミッションポリシー」を重視せよ!
志望理由書とは、あなたから意中の大学に送るラヴレターのようなもの。「私はどうしてもそちらの学生になりたい。だからおたくを志望します。どうか私を選んでください❤」という熱い思い託した告白文です。ここで重要なのは、あなたの思いを受け入れるか否かを判断する権利はあくまでも大学側にあるという事実です。つまり、あなたがどれほど真剣に求愛しても、当の相手から拒絶されてしまう可能性が多かれ少なかれあるというシビアな事実。こうした状況にあって尚、自分を選択してもらおうとすれば、自分が相手の望む存在に実際になるか、あるいは、相手が望む存在に値する者として自己をアピールすることができるか否かということに、恋の行方は懸かってくるといえましょう。
大学受験生にとって大学側が望んでいる学生像を知る決定的ヒントとなるのが、大学が発表しているアドミッションポリシー(=入学者受け入れ方針)です。アドミッションポリシーには、その大学の学部・学科が一体どのような資質を持つ人を欲しがっているかが具体的に提示されています。まずは、志望大学のホームページから志望学部・学科のアドミッションポリシーにアクセスし、その学部・学科が理想としている学生像を正確に把握しましょう。そして、志望理由書には、自分がそうした学生像に見合う人間であるというアピールを反映させましょう。
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鉄則その2 大学が求めている学生像のキーワードを理解せよ!
「鉄則1」では、成功する志望理由書の秘訣はアドミッションポリシーにあることを説明しました。では、多くの大学のアドミッションポリシーに共通する学生像とはどのようなものか。そのキーワードが「主体性」&「協働性」です。「主体性」とは自発性のこと。学問の研究機関である大学に即していえば、自分なりの問題意識を持ち、その問題を「ああでもない、こうでもない……」と試行錯誤を繰り返しながら自力で解決しようとする能動的な姿勢を指します。一方、「協働性」とは、多様な他者と積極的に情報交換しながら問題解決に取り組む姿勢を指します。突き詰めていえば、コミュニケーション能力ということができるでしょう。要するに、「うちの学生になるからには主体性と協働性の両方を持っていなさいよ」というのが、大学側から受験生への要求なのです。
なぜ「主体性」&「協働性」が重視されることになったのか。21世紀の人類社会がそれら両方を必要としているからです。現代社会は、グローバリゼーションやAI(人工知能)の発達、そして少子高齢社会の到来などが端的に物語っているように、従来自明視されて来た諸常識が通用しなくなりつつある段階に入っています。そうした未知の段階に踏み込んだ時、私達は暗中模索することを余儀なくされます。言い換えれば、常に手探りで思考し学び続けなければ「答え」を手に入れることができない状況に追い込まれます。これが、現在の社会全般において「主体性」が求められている理由です。その一方で、多様な他者と力を合わせることによって一人だけで考えている時には思いも寄らない良い解決策が発見され得る……という可能性にかけて「協働性」の意義も重視されているわけです。以上のような事情は学問の世界(=大学)においても例外ではありません。ということで、志望理由書では自らの「主体性」&「協働性」の双方をバランスよくアピールすることが大切です。
CHECK!
鉄則3 自分は大学で何を研究するつもりでいるのか明示せよ
大学は研究機関です。したがって、大学生になるということは研究という活動を実践することを意味します。研究とは、学問の知識を用いながら物事を論理的に深く考察し、これまで人々が知らなかったことを明らかにする行為を指します。例えば、大学が学生に提出を義務付けているレポートや卒業論文などは、各々が行った研究の結果を発表したものに他なりません。ここからいえることは、志望理由書が近い将来の大学生(=研究の仕方を学ぶ者)としての自分を意中の大学に売り込むツールである以上、そこに入学後の自分が一体何を研究するつもりでいるのか(=自分独自の研究課題)はっきりと示されていることは、選考過程においてかなり有力に機能し得るということです。言い換えれば、あなたはまだ大学生になる以前の受験生ではあるけれども、今のうちから学問的な問題意識を明確に持ちつつ思考する習慣を身に付けておくべきであるということです。
このような大学生に必須の習慣を身に付けるには、ネット検索や書籍などを通じ、志望領域(=志望学部系統)で議論の的となることの多い話題や論文に日頃から目を通しておくことがとても有効です。
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POINT01
鉄則4 自分の研究テーマには「大きなテーマ」を設定せよ
「鉄則3」では、志望理由書には入学後の自分独自の研究テーマを明記すべきであると述べました。では、その研究テーマとはどのようなレベルのものであることが望ましいでしょうか。学問とは真理を追究する営みです。真理とは、客観的に正しいといえること、つまり、万人が「確かにその通りだ」と認め得ること、ということは、普遍的な(=いつでもどこでも例外なく通用する)妥当性を有していることを指します。そのようなことを追究する営みとしての学問、その学問に従事する近い将来の大学生としての自分を大学側に売り込む手段としての志望理由書……。そうです、志望理由書で明示されるべき入学後の研究テーマは、あなた個人の興味の範囲内に留まるレベルのものではなく、人類全般に通ずるような普遍的レベルに達した「大きなテーマ」であるべきなのです! 発想の出発点は個人レベルでも構いません。ただ、最終的にはそれを万人に当てはまるだけの普遍性のあるレベルにまで引き上げて行く姿勢が必要なのです。例えば、幼少期に玉子が苦手で食べられなかったという自己の経験から発想する場合、そうした「自分語り」のレベルから飛躍して、「幼少期の偏食振りが成人後の当人の食習慣に与える影響について」といった普遍性のあるテーマ(=大きなテーマ)を導き出すといった具合です。そして、そのテーマをめぐり大勢の人々を調査して顕著な傾向を明らかにする……。ここまで来れば、学問研究のあるべき姿に合致します。当然、志望理由書としてもハイレベルなものになって来ます。
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POINT02
鉄則5 「大きなテーマ」は社会全般の幸福を目指すものであれ
「鉄則4」では、志望理由書に記す自分の研究テーマには普遍性のある「大きなテーマ」を選ぶべきだと述べました。そのことを踏まえていえることがもう一つあります。それは、普遍性を持つ研究テーマであるならば、そのテーマはあなた個人というよりも社会全般にとっての幸福(=公共の福祉)の実現を目指したものであるべきだということです。もちろん、あなたも社会の一員ですから社会全般にとっての幸福とあなた個人にとっての幸福とが全くの別物であるとは限りません。要するに、あなた個人にとっての幸福の延長線上に成立する社会的幸福の実現、このことを強く意識したうえで、入学後の自分独自の研究テーマを設定しましょう。
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POINT03
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